北は北海道、南は九州まで全国を飛び回る仕事をしており、今年の夏は関西方面の出張が特に多くありました。クワガタマニアの間で関西といえば、オオクワガタの聖地である三草山エリアを連想されるのではないでしょうか。私の場合、台場クヌギを連想します。これまで実物を見たことがなく、予てから彼の地へ足を運び、実物を見つつ、そこで活動するクワガタを採集してみたいと強く願っていました。
今回、顧客が北摂・南丹エリアに集中していたので、日中はきちんと(ここは強調します)仕事をして、早朝に出撃することにしました。以下の理由で、ターゲットはミヤマクワガタです。
1)訪問時期が丁度、発生時期
2)藪漕ぎせずともルッキングで見つけることができる
特に、Yシャツ、スラックス、革靴の仕事着で採集するので、2)は重要なポイントです。
地元の方はさぞ不審に思われたことでしょう。採集キットは周到に準備していたので、それを携えていざ出撃。
レンタカーで現地を走ると幹線道路沿いに点々と立派なクヌギが生えているではありませんか。その迫力に圧倒されつつ、のどかな里山の風景に馴染むその美しい姿にとても癒されました。いつまでもこの美しい風景が残って欲しいものです。
一本だけ生える若い台場クヌギ。
美しい里山
街道沿いに生える素晴らしい台場クヌギ群
肝心の採集ですが、結論からいうと大成功でした。早朝から2時間ほどですが、
ミヤマ♂2、ノコギリ♂2、ノコギリ♀4、コクワ♂2、スジクワ♂2の計12頭が観察できました。
ミヤマクワガタのオス。発生直後のため上翅に土が着いています。
別のミヤマクワガタ。すぐに飛んで行ってしまいました。
スジクワガタとカナブン
夢中で樹液を吸うノコギリクワガタのメス
今回のお持ち帰り個体
クワガタ採集はタイミングと場所選びが非常に大事ですね。
樹液場を見つけることが大前提ですが、時間帯(早朝・夕方)や風通しの良い場所(林道・街道・高所)を重点的に探すとより効率的です。