船橋産WDノコ。今年は水牛クラスの大歯が発生ピークを迎える7月中旬ごろに集中して御神木ポイントに足を運ぶことができたので、こんな感じで多数採集できました。
その中でも特に気に入ったオスが2頭居たので、状態の良いメスも3頭捕獲し、ブリード、更なる大型個体の作出を目指します。同産地のブリは既に1サイクル回したことがあるのですが、休眠管理に失敗し全頭★になった苦い経験があり、ある意味リベンジの位置づけです。前回ブリ時は9頭の割出に留まったので、一定数確保するためにも3ライン挑戦します。30頭ほど確保出来れば上出来でしょう。
以下、種親紹介します。
7月19日採集 体長65mm. 個体識別No. PI0WDM001
東京近郊でこのサイズは破格です。本土ノコは65mm超えてくると重厚感出てきますよねぇ。
60mmのオスと並べてみると5mmの差が歴然です。
歴戦の証でしょうか、上翅には凹みが確認できます。
バランスのとれた美形ボディは普遍的な魅力がありますねぇ。縦に伸びる遺伝子が受け継がれることを期待します。
次は美形No.2。
7月19日採集 体長61.6mm.識別番号No.PI0WDM002
サイズ的には、普通なんですけれども、 大顎の湾曲の発達具合が著しく、特徴的な個体で迫力があります。
PI0WDM001との比較。横にグッとせり出しているのが分かります。
ペアリングさせるメスは以下3頭。
7月19日採集 体長34mm. 個体識別No.PI0WDF003. 今回使用するメスの中では最大個体。本音は40mm近い個体が理想なんですが背に腹はかえれません。40mmに迫るメスはめったに採れないんですよね。ともあれ爪の係りが良く、状態の良い個体です。
PI0WDM001とペアリング。こちらはラインAとします。
投入して速攻で交尾開始。
7月19日採集 体長33.3mm. 個体識別No.PI0WDF004
PI0WDM001とペアリング。比較的赤味の強い個体です。こちらはラインBとします。
6月15日採集 体長31.7mm. 個体識別No.PI0WDF005 サイズ的にはノーマルですが、No.PI0WDM002とペアリングさせます。こちらはラインCとします。
ラインAの産卵セットはタイワンミヤマのセットを組んだ際に、黒土ブレンドマットが余っていたので、こちらを使用。ケースはコバエシャッター中に同マットを5センチ程固詰し、足りない分はフォーテックさんの産卵1番を指圧で軽く詰めます。転倒防止で水苔投入を忘れずに。
Bライン、Cラインはデジケース中にOYKインセクトの爆産くんが握って固まる程度に加水、Aラインと同様の要領でマットを詰めます。
私のブリ部屋は20度管理で、本土ノコの産卵温度としては低いため、この時期24度で一定の床下へ移動させます。10月後半くらいに割り出し出来ると良いかな。
普通種ですが、自己採集&妻の地元ということもあり勝手に気合い入ってます。70ミリ超えた次世代がみたいですねぇ。目標達成しても妻には1ミリも評価されませんがね。