1.はじめに
前回サイクルでは80mm後半を複数出せたので、今回サイクルも同レベル以上の結果を求めてブリードしたのですが、初齢で投入したボトルに粘菌が涌いてしまい3頭しか羽化しませんでした。粘菌の発生はマットの水分や気温等様々な条件下で発生するので、その発生自体を抑制することは難しいですが、発生を確認次第すぐに交換が鉄則ですね。反省です。
2.種親紹介
種親は前サイクル最大個体(♂87.2×♀28.8)を種親に。飼育記録は最下部にリンクを貼っておりますので宜しければご覧ください。
3.ペアリング-産卵セット-割出-幼虫飼育-羽化
①ペアリング(2020年3月11日-)
3-4日同居させペアリング。メートガードを確認。
②産卵セット-(2020年3月17日)
中ケースに産卵1番×メタリ幼虫飼育で使用したマットをミックスしたものを使用。材は使用していません。設定温度は24-5℃。
セットを組んで1か月程(2020年4月21日)で初齢幼虫をチラホラ確認。
③割出(2020年5月3日-)
16頭回収。30頭は欲しいところです…
④幼虫飼育(2020年5月-)
管理温度は18-20度。グローバルのLBマットをよく加水させたものを使用していましたが、投入してから暫くすると、濃い茶色の粘菌か黴のようなものが発生、嫌な臭いもせず、幼虫も見えてたので放置。ここで交換していれば…
幼虫が外壁から見えなくなり、更に粘菌が蔓延してしまったので、すべて死滅したと思い、ボトルを割ったところ、3幼虫が生き残っていました (2020年8月23日)
⑤羽化(2021年1月5日)
オスのみ。少しパープルが出てきています。
4.羽化個体紹介
① ♂ 53.0mm
2020年3月17日 セット
2020年5月2日 割出
2020年5月19日 LBマット1300
2020年8月23日 LBマット 1300 (4g)
2020年11月17日 蛹化確認
2020年12月中旬 羽化
② ♂ 72.3mm
2020年3月17日 セット
2020年5月2日 割出
2020年5月17日 LBマット1300
2020年8月23日 LBマット 1300 (6g)
2020年11月17日 前蛹
2020年12月中旬 羽化
③81.0mm
2020年3月17日 セット
2020年5月2日 割出
2020年5月19日 LBマット1300
2020年8月23日 LBマット 1300 (8g)
2020年11月26日 蛹化確認
2020年12月中旬 羽化
5.まとめ
今回の最大個体は81.0mmでした。蛹化直後に弄ってしまったからか、顎先が曲がっています。ヒネた環境で育ったからかピンホールも見られます。さすがのメタリも粘菌黴まみれはNGでしたね。劣悪な環境でも生き残ってくれたことにまずは感謝です。
♂に偏ってしまったので、今回でペレメタ撤退かと思いましたが、R氏より11月羽化♀(28.0mm)を援助いただけることに。この場を借りて御礼申し上げます。私も90ミリ台の作出を目標に精進していきたいところですねぇ。以下のような取組をしていきたいなとボンヤリ考えています。まだまだ煮詰まっていません…
-初齢で割出(プリカ個別管理して安心しない!)
-2本返し(800→1400か2300?雌雄判定ミスっても傷口を最低限に小さくするために初手は800が妥当か?一方で成長が早い種類なので複数回交換は悩ましい…)
-加水調整した低添加マットの使用(1本目と2本目でマット種類を変えても良いか?。例:1本目低添加→2本目やや高添加マット)
-設定温度は現状でOKか