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クワガタ飼育・採集を中心に自身の趣味・日常を綴ります 

トカラノコギリクワガタ (鹿児島県十島村悪石島産)CBF3 飼育記録まとめ

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悪石島産 トカラノコギリクワガタ

1.はじめに

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今回飼育したトカラノコギリクワガタProsopocoilus dissimilis elegans)は鹿児島県のトカラ列島に生息するとても美しいノコギリクワガタで各産地で特徴が異なります。(BE-KUWA59号「薩摩のクワガタ虫大特集」で詳細情報が掲載されています)今回飼育した悪石島産は、他産地の個体に比べ大顎が短く、体も太いのでずんぐりむっくりしており、体色もやや黄橙が濃いのが特徴です。本種は残念ながら全島で採集が禁止されています。他方で、各産地の多い少ないはあるものの飼育品が流通していますが、産地間の交雑等の問題も孕んでおり、産地間の特徴をしっかりと頭に入れて購入したいところです。

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(余談)今回、本種の周辺情報を調べていると、トカラ列島を含む南西諸島の各島には平家の落ち武者伝説が数多く残されており、本種の生息地である悪石島の由来は、源氏の追討を逃れるためにおどろおどろしい名前にした(諸説あり)とか。丁度、アニメ「平家物語」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ていることもあり、本種の記事を書きながら栄華を極めた平氏が源氏に敗れ南西諸島に落ちのびていくさまに想いを巡らせていました。

2.種親紹介

♂ 54mm

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♀ 31mm

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即ブリペアをオークションで入手。非常に美しいカラーリング。国産種の中でも屈指の美しさではないでしょうか。悪石島産では67mmを超える個体を得るのが難しいようなので、今回の飼育目標は67mmUPとしたいと思います。

3.割出-幼虫飼育-羽化

①割出(2020年6月20日-)

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ペアリングは2020年5月10日に行いそこから1か月経過。産卵一番を詰めた産卵セットからは卵が相当数見えています。

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30卵以上出てきました。上出来です。初手はマット、カワラ菌糸の2パターン。

②幼虫飼育(2020年7月上旬)

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管理温度は20度一定です。やや低いのか成長にバラツキがあり伸びやかさに欠けます。

③羽化(2021年12月-)

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羽化直後の個体。1年半弱かかりました。もう少し温度管理を緩急つけて効率的に飼育したいですね。

4.羽化個体紹介

① ♂ 59.3mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 グローバル LBマット 430cc

2020/12/31 DOS 3次発酵マット 800cc 10g

2022/1/M 羽化確認

② ♂ 59.9mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 KBファーム カワラ 500cc

2020/12/20 虫吉マット 800cc 12g

2022/1/M 羽化確認 

③♂ 61.0mm 

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 月夜野 カワラ 500cc

2020/9/18 虫吉マット 850cc 4g

2021/12/M 羽化確認 

④ ♂ 62.0mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 KBファーム カワラ 500cc

2020/12/31 グローバル ビートルマット 800cc 10g

2021/12/M 羽化確認

⑤ ♂ 62.3mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 KBファーム カワラ 500cc

2020/12/31 ビートルマット 800cc 12g

2022/1/M 羽化確認 (2022/3M 後食済み)

⑥ ♂ 62.5mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 KBファーム カワラ 500cc

2020/12/31 DOS三次発酵マット 800cc 12g

2022/3/19 自力ハッチ確認 

⑦ ♂ 63.7mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 KBファーム カワラ 500cc

2020/12/12 虫吉マット 800cc 13g

2022/1/M 羽化確認

⑧ ♂ 64.6mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 グローバル LBマット 500cc

2020/12/31 DOS三次発酵マット 800cc 12g

2022/1/M 羽化確認 

⑨ ♂ 64.8mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 KBファーム カワラ 500cc

2020/12/20 虫吉マット 1300cc 14g

2022/3/18 自力ハッチ確認

⑩ ♂ 65.0mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 グローバル LBマット 500cc

2020/12/12 虫吉マット 800cc 11g

2022/3/19 羽化確認

①① ♂ 66.0mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 KBファーム カワラ 500cc

2020/12/31 DOS三次発酵マット 1300cc 14g

2022/1/M 羽化確認

①② ♂ 67.8mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 グローバルLBマット 430cc

2020/12/20 虫吉マット 800cc 10g

2022/3/19 羽化確認

①② ♀ 34.2mm

写真割愛

2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 グローバルLBマット 500cc

2022/3/19 羽化確認

①③ ♀ 35.3mm

写真割愛

2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 月夜野 カワラ 500cc

2020/12/31 DOS三次発酵マット 500cc 

2022/3/18 自力ハッチ

①④ ♀ 35.0mm

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2020/6/10 割出(卵)→2020/7/上  孵化

2020/7/30 LBマット 430cc

2020/12/31 DOS三次発酵マット 500cc 7g 

2022/3/19 自力ハッチ

5. まとめ

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悪石島産はどうしても横にとられてしまうので目標未達かと思っていましたが一応67mmは超えたものの、幼虫の成長バラツキや、羽パカ個体も散見され最適なブリードではなく、不完全燃焼なサイクルでした。餌の種類、管理温度、交換タイミング等、改善・変更すべき点が数多くあるので、それを実証するために次サイクルも継続しますかね。

6. 参考資料