stag_beetle_japan

クワガタ飼育・採集を中心に自身の趣味・日常を綴ります 

ババクルビデンスオオクワガタ(ベトナム社会主義共和国 ラムドン省 ダラット産)CB 飼育記録まとめ

ベトナム ダラット産
ババクルビデンスオオクワガタ ♂

1. はじめに

オオクワガタの仲間の中でも底堅い人気のあるババクルビデンスオオクワガタ(Dorcus curvidens babai)の飼育記録となります。内歯の位置が大歯型でも上方向に付かず、下に位置したまま。一般的なオオクワガタの仲間でいうところの小歯型のフォルムを維持、それにも関わらず最大80mmを超えてくるので、ある程度クワガタを飼育したことがある諸兄姉にとっては異形なんですよね。加えて大顎は弧を描くように強く湾曲し、顎先は刃物のような鋭さを持ちます。個体差はありますが、エリトラが淡く赤味を帯びる個体もいて、個性的なオオクワガタであるところが人気の所以ではないでしょうか。

f:id:kohya0727tj:20220827122719j:image
f:id:kohya0727tj:20220827122723j:image

原産地はベトナム。同国南部の屈指の避暑地であるダラット産のラベルが数多く流通しています。野外レコード75.4mm, 飼育レコード81.0mmですね。とりあえず野外レコード超えを目指して飼育したいと思います。

2.種親紹介

♂ 65mm

f:id:kohya0727tj:20220827030926j:image

♀41mm, 40mm
f:id:kohya0727tj:20220827030929j:image

記録を見ると2020年5月に別血統で入手。羽化直後で雌雄ともに休眠中。オオクワガタは通常羽化してから1年後以降のペアリングが理想的ですが、クルビデンスオオクワガタの仲間は羽化後3−4ヶ月で成熟してしまいますが、コンサバにみて半年後の11月にペアリングさせる予定です。次世代は上述のとおり雌雄別血統なのでCBになります。

3.ペアリング−産卵セット–割出–幼虫飼育

①ペアリング–産卵セット(2020年11月上旬)

f:id:kohya0727tj:20220827031735j:image

Aセット:中ケース使用。加水したホダ木を産卵一番に埋め込み。
f:id:kohya0727tj:20220827031745j:image

Bセット:中ケース使用。加水したホダ木をMaxマットに埋め込み。両セットともに24−5°で管理します。

②割出(2020年12月中旬)
f:id:kohya0727tj:20220827031728j:image

Aセット。産卵痕が材全体に見えています。これは期待。
f:id:kohya0727tj:20220827031741j:image

Bセットはやや乾燥気味で材を齧る様子もなかったので、加水して再セット。それでもイマイチな反応だったので、カワラ材を投入し2021年2月中旬にやっと幼虫を得ることができました。f:id:kohya0727tj:20220827031731j:image
f:id:kohya0727tj:20220827031758j:image

初令後半のタイミングで満足な数がとれたので打ち止め。

③幼虫飼育

♂の場合、1本目までは菌糸飼育、2本目からはマットにしてみましょうかね。管理温度は18−20°、再セット組もいるので、様子見ながら調整してみたいと思います。
f:id:kohya0727tj:20220827031738j:image

本ライン最大値の30g...70mm後半くらいが期待できるか?

④蛹化–羽化
f:id:kohya0727tj:20220827031725j:image
f:id:kohya0727tj:20220827031748j:imagef:id:kohya0727tj:20220827031751j:image

4.羽化個体紹介

① ♂ 51.8mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827132911j:image
2020/11/9セット

2021/2/17割出→AG800cc

2021/5/16 DOS生オガ1300cc 22g

2022/1M 羽化確認

② ♂ 64.5mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827132932j:image

2020/11/9セット

2021/2/12割出→AG800cc

2021/5/16 DOS生オガ1300cc 24g

2022/1M 羽化確認

② ♂ 64.7mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827132947j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2022/1M 羽化確認

③ ♂ 65.8mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827133002j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/16 DOS生オガ1400cc 27g

2021/9/3 蛹化確認 12.9g

2022/1M 羽化確認

④ ♂ 66.1mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827130754j:image

2021/7/31 DOS生オガ800cc

2021/12/29 DOS生オガ800cc 20.9g

2022/4M 羽化確認

⑤ ♂ 66.6mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827133541j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/11 DOS生オガ1300cc 28g

2022/1M 羽化確認

⑥ ♂ 67.1mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827135923j:image
2020/11/9セット

2021/2/17割出→AG800cc

2021/5/16 DOS生オガ1300cc 26g

2022/1M 羽化確認

⑦ ♂ 67.8mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140032j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/11 DOS生オガ1300cc 27g

2021/9/3 蛹化確認 14.1g

2021/9/15 羽化確認

⑧ ♂ 68.9mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140053j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/11 DOS生オガ1300cc 28g

2022/1M 羽化確認

⑨ ♂ 70.3mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140109j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/9 DOS生オガ1400cc 29g

2021/9/3 蛹化 15.7g

2022/1M 羽化確認

⑩ ♂ 71.0mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220515115903j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/9 DOS生オガ1400cc 30g

2021/9/3 蛹化 15.0g

2021/11M 羽化確認

①① ♂ 71.5mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140129j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/9 DOS生オガ1400cc 30g

2022/1M 羽化確認

①② ♂ 72.3mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140147j:image

2021/7/31割出

2021/9/10 AG500cc

2021/12/29 月夜野エレメント1400cc 19.2g

2021/12/29 月夜野エレメント+添加剤(キチン)1400cc 26.7g

2022/6/14 蛹化 16.2g

2022/7/M 羽化

①③ ♂ 72.5mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140207j:image

2021/7/31割出

2021/9/10 AG800cc

2021/11/28 月夜野エレメント1400cc 20.4g

2022/2/20 DOS生オガ 800cc 30.4g

2022/3/30 蛹化 16.6g

2022/7/M 羽化

①④ ♂ 72.6mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140224j:image

2021/7/31割出

2021/9/10 AG500cc

2021/11/28 月夜野エレメント1400cc 20.4g

2022/2/20 DOS生オガ 800cc 24.5g

2022/5/M 羽化

①⑤ ♂ 72.7mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140241j:image

2021/7/31割出

2021/9/10 AG800cc

2021/11/28 月夜野エレメント1400cc 20.4g

2022/2/20 DOS生オガ 800cc 25.2g

2022/5/M 羽化

①⑥ ♂ 73.5mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827140314j:image

2021/7/31割出

2021/9/10 AG500cc

2021/11/28 月夜野エレメント1400cc 21.9g

2022/2/20 DOS生オガ 800cc 28.2g

2022/3/30 蛹化 17.1g

2022/7/M 羽化

①⑦ ♂ 74.5mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827131332j:image

2021/7/31割出

2021/9/10 AG800cc

2021/11/28 月夜野エレメント1400cc 24.0g

2022/2/20 DOS生オガ 800cc 24.3g

2022/7/M 羽化

①⑧ ♀ 40.0mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827141553j:image

2021/7/31 割出

2021/9/10 AG500cc

2022/1/2 DOS生オガ500cc 9.5g

2022/3/19 羽化確認

①⑨ ♀ 40.7mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827141624j:image

2021/7/31 割出

2021/9/10 AG500cc

2022/1/2 DOS生オガ500cc 10.1g

2022/4/M 羽化確認

②⓪ ♀ 41.0mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220515115848j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→AG800cc

2021/5/9 前蛹確認

2021/9M 羽化確認

②① ♀ 42.4mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827141649j:image

2021/7/31 割出

2021/9/10 AG800cc

2022/4/M 羽化確認

②② ♀ 42.7mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827141704j:image

2020/11/9セット

2021/2/12割出

2021/3/11 AG800cc

2021/9M 羽化確認

②③ ♀ 44.0mm (種親♀41mm)

f:id:kohya0727tj:20220827141719j:image

2020/11/9セット

2021/2/7割出→ AG800cc

2021/9M 羽化確認

②④ ♀ 44.2mm (種親♀40mm)

f:id:kohya0727tj:20220827141732j:image

2021/7/31 割出

2022/1/2 AG500cc

2022/1/2 DOS生オガ500cc 11.6g

2022/3/19 羽化確認

5.まとめ

f:id:kohya0727tj:20220827131347j:image

前半の飼育は温度変化の緩急をつけずに管理していたのですが、30g前後まで体重が乗っても暴れを抑止できませんでした。一方で、再セット組から得れた個体群は3本返しを基本として、早めの交換を意識。1本目(500cc or 800cc)、2本目(1300cc-1400cc)で菌糸飼育(18−20°管理)、30g近くまで到達したところで、マットを硬詰したやや小さい容器(800cc等)に投入し24−5°まで加温、一気に蛹化まで持っていきました。これで暴れをある程度抑止できたような印象でした。(一方で、①④や最大個体①⑦は3本目への交換時点で成長がとまっていたのでダメかな?と思っていましたが、加温したにも関わらず羽化スイッチが入らずじっくり成長したようです。これはデータ的には外れ値かもですね)

f:id:kohya0727tj:20220827122815j:image

6.参考資料・資材