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クワガタ飼育・採集を中心に自身の趣味・日常を綴ります 

ディディエールシカクワガタ (マレーシア パハン州キャメロンハイランド産)CBF1 飼育記録まとめ

ディディエールシカクワガタ
Rhaetulus didieri )♂

1.はじめに

今回飼育したのはディディエールシカクワガタ(Rhaetulus didieri)になります。本種はマレーシア特産の大型シカクワガタで根強い人気があり、野外品は現地発生時期の4−6月頃に入荷されています。2月後半にキャメロンハイランドへ採集に行ったことがありますが、時期がやはり早かったようで出会えませんでした。

本種はこれまで何度もブリードに挑戦してきましたが、ことごとく失敗。本種だけではなく、他種も失敗が続いていたこともあって、シカクワガタ属全般に苦手意識をずっと持っていました。そろそろ克服しておかなければということで、再挑戦したところなんとか1サイクル回すことができたので記録として残しておきたいと思います。

2.種親紹介

♂ 53mm

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♀37mm
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ペアで購入したものの♀が死んでしまい、やっぱりシカクワガタとは縁がないのだな、と諦めていたところA氏から即ブリ♀をヘルプいただきました。本当にありがとうございます。

3.ペアリング-産卵セット-幼虫飼育-蛹化-羽化

① 2024年4月29日
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成熟タイミングが雌雄で合っており直ぐに交尾を確認。

② 2024年4月29日
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コンテナケースに加水したホダ木を3本使用。発酵マットに埋め込んでセット。材は硬すぎず柔らかすぎずの絶妙な良材を使用。

③ 2024年7月28日
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セットを組んで1ヶ月くらいでケース壁面から幼虫を確認していたので、マットにも産んでいるようでした。本種はマットにも産むという話はよく聞きます。今回は材に産んでいたのが大半でまとまった量の幼虫を取ることができました。二齢初期で回収し、生オガ発酵マットに投入します。2本目以降は容器を大きくして温度を下げて管理しました。

④ 蛹化

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⑤ 羽化

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4.羽化個体紹介

① ♀37 mmf:id:kohya0727tj:20260328192948j:image

2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/8/2 HN+BN 800cc

2025/3/2 蛹化

2025/7/E 自力ハッチ

 

② 61.8mm 


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2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/8/2 HN+BN 800cc

2025/12/2 HN+BN 1300cc 11.9g

2025/8/E 羽化確認

 

③ 64.2mm 
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2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/8/2 HN+BN 800cc

2025/12/2 HN+BN 1300cc 13.1g

2025/5/6 蛹化確認

2025/7/E 羽化確認

 

④ 64.5mm 

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2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/8/2 HN+BN 800cc

2025/12/2 HN+BN 1300cc 14.1g

2025/5/6 蛹化確認

2025/7/E 羽化確認

 

⑤ 65.1 mm 

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2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/9/1 HN+BN 800cc

2025/6/7 蛹化

2025/6/14 羽化確認

2025/8/13 自力ハッチ

 

⑥ 65.1 mm 

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2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/8/2 HN+BN 800cc

2025/7/E 羽化確認

 

⑦ 72.6mm

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2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/8/2 HN+BN 800cc

2024/11/25 HN+BN 1300cc 9.1g

2025/10/1 蛹化確認

2025/12/E 羽化確認

 

⑧ 77.1 mm
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2024/4/29セット→2024/7/27割出

2024/8/2 HN+BN 800cc

2024/12/2 HN+BN 1300cc 13.0g

2025/10/24 蛹化確認 11.8g?(字が掠れて読めず)

2025/12/E 羽化確認

 


www.youtube.com

 

5.まとめ

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総括冒頭からいきなり脱線ですが、シカクワガタの真上からの写真、②-⑥のように大顎が開いている威嚇姿勢よりも⑦-⑧のような2-3割の大顎開度の方が好みなのですが皆さんいかがでしょうか。

今回メスの羽化数が圧倒的でオスのそれがかなり少なかったとはいえ、60ミリ代を連発、最大は77ミリ1頭と不完全燃焼な結果でした。主な要因は産卵セットの管理温度を24-5℃とし、1本目で体重を一気にのせてから2本目で冷やすやり方で臨むべく1本目も同じ産卵セットと同じ温度で管理したのが、本種にはやや高すぎた点です。成長スピードが急加速してしまい1年1化の個体を量産してしまった印象がありました。1本目で20-22℃、2本目で18-20℃くらいが適正だったような気がしています。与えたエサは市販のホダ系発酵マットにブナの生オガをブレンドしたものでしたが、一旦評価からは外しています。

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鬼門だったシカクワガタ属も後食タイミングまでの生体管理や、産卵材の選定等に気を配ることで、本種含めて他種もなんとかサイクルが回せるようになってきたので、ブリードは継続、次回は80ミリUPを連発させることを目標としたいと思います。ここまでご覧いただきありがとうございました。

 

6.参考資料

stag-beetle-japan.com