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クワガタ飼育・採集を中心に自身の趣味・日常を綴ります 

クーランネブトクワガタ(フィリピン共和国ルソン島ケソン州ジェネラルナカール産)CBF2 飼育記録 まとめ

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1.はじめに

今回飼育したのは、クーランネブトクワガタ(Aegus currani)です。本種はフィリピンのルソン島特産種。ネブトクワガタ属の中で世界最大なのですが、近縁種がいないので、フィリピンに生息するネブトクワガタを並べてみると異彩を放っています。今回は大歯を出せなかったので写真がないのが悲しい(出オチで輪にかけて悲しい)ですが、最大内歯が大腮の中心に位置し、その上に鋸歯が並ぶ様はさしずめヒラタクワガタのようです。その見た目もさることながら、過去には70mmを優に超えるモンスターが入荷されており、それに対して現レコードが66.6mmと、飼育下でどこまで伸びるのか夢のある種類です。

2.種親紹介

♂44mm、♀35mm

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ケソン州ジェネラル ナカール産のペアをイベントで入手しました。

購入時期は2022年12月27日で、オスは2022年10月頃、メスは同年7月頃の羽化だったと記憶しています。メスは、2025年3月中旬、オスは2026年3月に死にました。エサを切らさなければ2-3年は余裕で生きる長命種です。

3.産卵セット-割出-幼虫飼育

① 2023/9/7 同居開始

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メスが活動開始してから半年が経過した頃にやっとオスが後食開始。食欲は旺盛で、写真のように管理用の床材が排泄物で直ぐにグズグズになります。

② 2023/9/23 産卵セット(1回目)
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マット飼育したヒラタの使用済マットだったような記憶がありますが、分解がかなり進んだ使用済マットを篩にかけ、加水してセット。はじめは20℃環境におきました。

③ 2023/12/2 産卵セット(n回目)
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初回セットは寒かったと判断、2回目以降は24,5℃まで昇温し再セット。

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餌切れに注意し、1週間毎にゼリー交換。写真のような仲睦まじく餌を食べる様子が何度も確認できました。おおよそ月1ペースで割出しましたが全く産みません。その間に産卵マットの交換(分解がすすんだ使用済みマットがベース)や加水具合の調整、大きな容器への移し替えなど、手を変え品を変えトライ。それを6-7ターンほど回したときの割出でやっと幼虫と卵を得ることができました。

③ 2024/9/18 割出成功

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初回の割り出しでは9幼虫15卵を回収。初回産卵セットから実に1年が経とうとしていました。

長い…羽化からカウントすると足掛け2年…長い。

産卵セットメンテや工夫に対するモチベーションが途切れかけていたので喜びもひとしおです。超大型ネブトということもあって、卵はやはり大きいです。

4.採卵‐幼虫飼育-羽化
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卵或いは初齢で割り出し、430ccプリカで多頭管理します。初齢は弱そうな印象だったので、ノコギリクワガタやヒラタクワガタ等の使用済みマットを一手間加えたものを用土として活用しました。

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3~5g程度まで成長した幼虫。ここから単独飼育へ切り替えます。

脚と脚を擦りつけて音を出しています。本種以外にもプラティオドンネブトやツヤクワガタ等で見られる威嚇行動です。f:id:kohya0727tj:20260508193536j:imageね。

最大個体。12gまで成長。最終ボトルでは16℃まで下げました。最大体重は20gくらいを目指さないとダメそうですね。

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繭割時のメス。

5.羽化個体紹介

① ♀ 31.2mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U 1300cc

2025/7/6 繭入り確認

2025/9/13 羽化確認

② ♀ 31.5mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(卵)

2025/3/30  Cマット 1300cc 5.4g

2025/12/E 割出 

 

③ ♀ 32.0mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U 1400cc 3.2g

2025/9/M 羽化確認

 

④ ♀ 32.1mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(卵)

2025/3/30  Cマット 1300cc 

2026/2/E 繭割羽化確認

 

⑤ ♀ 32.1mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 

2025/7/6 繭入確認

2025/9/M 羽化確認

 

⑥ ♀ 32.4mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出

2025/3/30  Cマット 1300cc 5.3g

2025/7/6 繭入り確認

2025/9/13 羽化確認

 

⑦ ♀ 32.4mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 3.7g

2025/12/E 羽化確認

 

⑧ ♀ 33.3 mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 3.1g

2025/9/13 繭割羽化確認

 

⑨ ♀ 33.3 mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 5.1g

2025/12/E 羽化確認

 

⑩ ♀ 33.7 mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 1.6g

2025/7/6 SANKO+台痕 1300cc 6.7g

2025/12/E 羽化確認

 

①① ♀ 33.9 mm

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2024/10/30 割出(卵)

2025/1/29 Cマット+U+N 1400cc 3.0g

2025/9/13 羽化確認

 

①② ♀ 34.3 mm

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2024/10/30 割出(幼虫)

2025/1/29 Cマット+U+N 1400cc 2.7g

2025/12/E 羽化確認

 

①③ ♀ 34.1 mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 3.9g

2025/12/E 羽化確認

 

①④ ♀ 34.1 mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出

2025/3/30  Cマット 1300cc 

2025/7/6 SANKO+台痕 1300cc 6.7g

2025/12/E 羽化確認

 

①⑤ ♀ 34.2 mm

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2024/10/30 割出(卵)

2025/1/29 Cマット+U+N 1400cc 2.1g

2025/9/E 羽化確認

 

①⑥ ♂ 39.2 mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(卵)

2025/3/30  Cマット 1300cc 6.4g

2025/7/6 SANKO+台痕 1300cc 9.1g

2025/12/E 羽化確認

 

①⑦ ♂ 39.4 mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(卵)

2025/3/30  Cマット 1300cc 

2025/12/E 羽化確認

 

①⑧ ♂ 40.9 mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 4.4 g

2025/12/E 羽化確認

 

①⑨ ♂ 41.6 mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(幼虫)

2025/3/30  Cマット 1300cc  

2026/3/9 蛹化確認

2025/4/E 羽化確認

 

②⓪ ♂ 42.3 mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(卵)

2025/3/30  Cマット 1300cc 6.6g

2025/7/6 SANKO+台痕 1300cc 8.2g

2025/12/E 羽化確認

 

②① ♂ 45.5 mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U 1500cc 3.0 g

2025/7/6 繭入り確認

2025/9/13 繭割羽化確認

 

②② ♂ 46.9 mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(幼虫)

2025/3/30  Cマット 1300cc 

2025/7/6 SANKO+台痕 1300cc 7.3g

2026/2/10 羽化確認

 

②③ ♂ 47.5 mm

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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 3.8 g

2025/9/13 繭割羽化確認

 

②④ ♂ 48.2 mm

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2024/10/30 セット

2025/1/1 割出(卵)

2025/3/30  Cマット 1300cc 

2025/7/6 SANKO+台痕 1300cc (継ぎ足しにより未計測)

2026/2/M 羽化確認

 

②⑤ ♂ 52.2 mm
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2024/9/17 採卵

2025/1/9 Cマット+U+MD 1300cc 5.0 g

2025/7/6 SANKO+台痕 1300cc 12.5g

2026/1/M 羽化確認

 

6.まとめ

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本種の産卵は根気が大事です。温度は高め(24-5°)、ゼリーを切らさないこと、マットの湿度を保つこと、この3つを意識したくらいで、定期的に割り出しをしていたら産み出した感じです。特別なマットは使用していません。

次に幼虫飼育ですが、若齢はやや弱い印象で、使用済みマットを加工したものを与えることで死亡率は抑えることができました。飼育管理は3齢になるまでは24-5℃を維持したのですが、成長スピードはかなり早かったです。

最終ボトルは16℃まで温度を下げましたが、これはやりすぎました。耐性はあるものの頑張って耐えていた感じです。18-20℃くらいが適温でしょうか。

次回のサイクルでは、若齢管理法は踏襲、3令初期以降は熟度の浅い餌も積極的に与えてみたいと思います。

7.参考資料