パリーオオクワガタ(Dorcus ritsemae) WF1 個体群(5♂)及び(5♀)が羽化、体も固化したので以下紹介。19頭の初例幼虫の回収に成功したにも関わらず半分が落ちてしまった結果に。個人的には国産オオより難しいと感じました。
以下、全頭紹介。
今回の最大個体はこれ。内歯が真横に行くタイプ。
♂67mm. 識別No.DR0F1M004.
上翅にディンプルありますが、体幅もあり、顎が親よりも太く、サイズ以上の迫力があります。次世代の種親候補筆頭です。500CC×1→800CC×2の3本返し。全部菌糸。
再掲。うーん。カッコいい。パリーオオの人気の無さの一つに、顎が細くて貧弱に見えることだと思います。東ジャワ産は他産地に比べて顎は太めになる形質を持っていますが、アンテやグランディスのそれには到底及びません。両種と比較するのは少々気の毒ですが、さらなる極太個体の作出を目指したいと思います。
(参考)ボディ固化中に★になってしまった個体。蛹室から取り出し、湿らせたハスクチップを入れた500CCボトルに入れていましたが、原因不明の突然死。親に並ぶもしくは超えるサイズ感だっただけに非常に残念。
(参考)親。♂68mm. 識別番号DR0WDM001. フセツ欠けもなく、まだまだ元気。この個体だけ体臭が強い...ナゼ?
次点の♂66mm. 識別番号DR0F1M003. バランスのとれたボディ。内歯が上を向いて西ジャワ産っぽい。
こちらは500CC×1→800CC×2の3本返しですが、最期のみマット。
64mm. 識別番号DR0F1M005. 不全でフセツも1本欠けていますが元気な個体。顎が細く貧弱に見えます。
53mm. 識別番号DR0F1M006. 500CC×1→800CC×3(途中暴れのためマット切替)の4本返しですが、この小ささ。しかも気弱。とほほほ。
49mm. 識別番号DR0F1M007. この個体だけ粉ダニついてるんですけど。まだ新成虫なんですけど。なんなん?1週間くらい微粒子針葉樹マット漬けにするかなぁ。
この個体が小さくなってしまったのは完全に私の管理ミス。メスだと思って2本返しのオールマット。
36mm. 識別番号DR0F1F008. 羽化したメスの中では最小。気弱な個体で動き回るので撮影が大変。飼育者としては雌雄関係なく威嚇ガンガンしてほしいなぁ。
37mm. 識別番号DR0F1F009. 若干の羽パカ。繁殖には問題ないでしょう。
40mm. 識別番号DR0F1F010.体長もそこそこある上に、体幅が太いので不全ではなかったら種親候補だったのに残念。
40mm. 識別番号DR0F1F011. 完品。良い個体です。
42mm. 識別番号DR0F1F012.本世代文句無しの種親候補。あと1年程度待ってからDR0F1M004とペアリングさせる予定です。