1.羽化個体紹介
♂ 74.1mm
2021/4/23 割出
2021/5/4 北斗恵栽園クワガタ発酵マット+DOS生オガ 500cc
2022/1/20 北斗恵栽園クワガタ発酵マット1400cc 9.3g
2022/12/17 DOS生オガ 800cc 10.3g
2023/2/25 蛹化確認 7.5g
2023/3/29 羽化
2.飼育記録詳細
① 2021/5/4 ボトル投入(1本目)
あまりにも本種の採卵が下手だったので、見かねたR氏が幼虫を譲ってくれました。初令中盤-終盤まで加齢したもの。北斗恵栽園さんのクワガタ発酵マット(以下、KSKマット)とDOSさん生オガのブレンド。KSKマットはブナを原料とした微粒子マットで使いやすいマットです。一方で、粒度が細かく均一であるため、加水すると劣化がやや早い印象があります。多めに加水したかったので粒度が異なるマットをブレンドして劣化を遅らせたいという狙いがありました。500ccボトルに投入、2本目までは16℃設定のセラーで管理します。
② 2022/1/20 ボトル投入(2本目)
1頭のみ体も柔らかく体重が9.3gまで乗った個体が出てきました。加水したKSKマットを1400ccボトルに手詰めしたものに投入。詰めてすぐには投入せず1か月くらい予め寝かせていました。ここからは更に温度を13℃まで下げてひっぱります。この投入から約1年後に暴れが見られたのでセラーから取り出し羽化用ボトルに投入、18℃環境に置き蛹化を促します。
③ 2023/2/25 蛹化
捨て瓶に投入してすぐに蛹室形成。本種の特徴であるストレートな顎とよく発達した突起が見えます。
④ 2023/3/29 羽化
無事羽化。美しいですね~羽化直後は大顎はオレンジ、ボディーは緑とベージュのツートンカラー。
3.まとめ
2本目交換時の幼虫体重と状態が良かったので、この1個体に絞ってVIP飼育してみたところ74.1mmの大歯が出てきてくれました。75mmいったかな、と思いましたが縮んでしまいました…1本目でコンスタントに9~10g前後を出す方法を確立したいところです。2本目以降は低温(セラー設定温度13℃)で引っ張るというオーソドックスな手法です。幼虫期間はほぼ2年。大型化には根気が必要ですね。
これまでパッとしない成績だったので本種はもう撤退しようと思っていたのですが、1頭に絞って試した飼育が上手くいってしまい継続しようかと...単純な性格...次回以降更新がない場合はそういうことか、と察していただければと思います。ここまでご一読いただきありがとうございました。
4.参考資料・資材