1.はじめに
神奈川県東部の採集も今年で3年目です。末尾の「5.参考記事」にこれまでの採集状況を紹介していますが、今年は一昨年、昨年のように高頻度に出掛けることができず、ミヤマの採集数のモニタリングは出来ませんでしたが、関東産としては、特大ヒラタを複数採集することができたので採集回数の割には読み応えある記事になったかなとは思います。
今年も昨年と同様の目標を設定、採集に臨みます。
-ミヤマクワガタ 70ミリup
-ノコギリクワガタ 70ミリup
- ヒラタクワガタ 60ミリup
- コクワガタ 50ミリup
2.採集ハイライト
①6月
昨年は5月15日にミヤマを初観察したので、もしかすると4月から活動しているかも?とスケベ心MAXで何度か出掛けますが撃沈。5月も採集に行けず、当地の初物シンボルであるミヤマは6月4日の確認となってしまいました。
<採集条件>採集日 6月4日 天気 晴 気温 20° 湿度76% 風速 3m/s
小さいですね~50mm弱です。
<採集条件>採集日 6月24日 天気 晴 気温 24° 湿度90% 風速 6m/s
前回採集から間が空くこと3週間。湿度が高く蒸し暑い夜。7月に入りノコギリが増えてきます。
ペアリング中のミヤマ。良い絵です。
大歯のノコギリ。昨年、大歯のノコギリが高所に群がっていた御神木が今年は完全沈黙。数を稼げません。
昨年見つけた小さな崖の上にある若いコナラの樹液木の根元を何となしにのぞき込むと、大きなヒラタクワガタの♂が体半分を出しています。ハンガーで作成した掻き出し棒で退路を塞ぎ、慎重に取り出した個体がこれ。一目で60mmを超えているのが分かります。関東産としては特大です。
この日採集したノコギリやミヤマと比べても存在感が違います。
いざ計測!やや顎を閉じ気味で63.1mm
大顎をもう少し開いた状態で計測すればもう少し伸びるかもしれませんね。
同じ樹液木で採集した当地のアベレージサイズ(47mm)と比較。大人と子供みたいです。
酒の肴に最高の個体です。
②7月
<採集条件>採集日 7月6日 天気 曇 気温 25° 湿度88% 風速 3m/s
前回特大ヒラタを採集して10日後。
樹上に大きなミヤマを発見。竿の刺激で落下し、袖に止まりました。
地面に置いて再度撮影。67-8mmほど。
クワガタ愛好家としてはカブトの増加は辟易します。
条件の良い洞には大きなクワガタが入るのはよく知られていますが、前回採集した特大ヒラタの洞を覗くとデジャブか?と思ってしまうほど同じ体勢、そして大きなヒラタが目に入ります。慎重に取り出してみるとこれも60mmUPの特大。しかも太い。
流石に67-8mmのミヤマがいるのでインパクトにかけますが充分大きいですね。
いざ計測!61.5mm!文句なしの60mmUPです。
ミヤマとのツーショット。良い眺めです。
63mmの個体よりこちらの方が個人的には好きです。
ホワイトバック写真(レンズが擦れていた時代なので霞んでいます…コンパウンドで早めに掃除すれば良かった)
←61.5mm、63.1mm→
よく似ているように見えます。同じ樹液木からの採集なので兄弟かもしれませんね。
<採集条件>採集日 7月15日 天気 雨 気温 N/A 湿度 N/A 風速 N/A
3度目の60mmUPなるか?ということでまた10日間ほど時間を空けて同じ樹液木、同じ洞を見るとやっぱりいました。ギリギリ60mmあるかないか、というところです。
いざ計測!惜しくも59.8mm!!60mmUPの3冠達成ならず…
③8月
<採集条件>採集日 8月25日 天気 曇 気温 26° 湿度94% 風速 1m/s
また忙しくなり採集に行けなくなってしまいあっというまに夏も終わりに。森はコクワガタ天国になり、ヒラタ御神木を覗きましたが48mmのヒラタで今シーズンは〆となりました。
3.まとめ
採集回数は少なかったものの、今シーズンはヒラタが豊作でした。63.1mm、61.5 mm、59.8mmと関東地方での成績としては申し分ない結果でした。
同産地の♀(WF1 37mm)と今回採集した特大♂(WD 63.1mm)をペアリング、幼虫がとれているので特大次世代の作出を目指したいと思います。ヒラタの採集目標値は65mmに再設定(かなりハードルが上がってしまった…)して来年も臨みたいと思います。
5.参考記事